愛知のすえさんにお借りしている真空管フォノイコライザーのインプレッションです。
このフォノイコは
ソフトンの
フォノイコライザアンプ Model4です。
MC用昇圧トランスを内蔵しているCR型イコライザアンプ です。
12AX7の単管2段増幅回路でしょうか。
入力はMM MCのハイとローに対応していますので、カートリッジを選ばないところが
良いです。出来れば入力が2系統あれば更に良いのですが。
さって、スイッチを入れます。
それと同時にミュート状態になります。
ミュートランプが切れてから、直に鳴らすと、低域がゆるいです。
しかし、30分くらい経つと、低域もしまり、音の輪郭がはっきりします。
ターンテーブルはYAMAHA GT-2000L カートリッジは、テクニクス205C-Ⅱ(MM)です。
中低域に厚みがあり、中高域にこのフォノイコの個性とも言える艶があります。
これが、そっけに位にフラットな205C-Ⅱの良いスパイスとなっています。
なかなか、良い組み合わせです。
さて、本日は私の常用フォノイコ マークレビンソンのNO.25との聴き比べです。
NO.25の設計はかなり古いものの、価格を考えると負ける訳にはいかないのですが
さて如何に
試聴アルバムはGOLDEN SEAです。
このアルバムは、私の大好きなアルバムで、KAHIL EL'ZASAR と DAVID MURRAYのDUOです。
パーカッションとテナー&バスクラから生み出される音楽は、大地の響きを感じとても心地よいです。
低域が殆どカットされずに録音されているので、低域の特性と音の立ち上がりのチェックが
しやすいアルバムです。
NO.25はMC専用なので、カートリッジはDENONのDL-103LCⅡで試聴します。
まずは、Model4です。なかなか良いですね。ゆったり滑らかに鳴ってくれます。
何の不満も感じません。しかし、カートリッジの個性と少し音の温度感が合わないかもしれません。
物理的な性能はDL-103LCⅡの方が良いと思いますが、音の魅力は205C-Ⅱです。
次にNO.25で聴きます。やはりと言うか低域の解像度と伸びはこちらの方が上です。
大音量でも、音がつぶれません。太鼓の皮の震えやスタジオの空気感がより伝わってきます。
良かった。
しかし、夜中の試聴では、立場が逆転します。
Model4の音の艶がなんとも良い塩梅なのです。
NO.25のモニターライクな音が夜中の極小音量では良さが発揮されないのです。
日中は爆音で鳴らしますが、夜中はかなり音が小さいです。一般家庭のテレビよりも
小さい音で鳴らします。アナログで、プリの目盛りは1ないし2と言った所です。
ちなみに、爆音ではボリュームは1時もしくは2時です。
性格の違う2つのフォノイコ
それぞれに良さが有ります。
私もMM型の良いフォノイコをGETしたいと思います。