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Studio Okamoto の 徒然日記

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2008年 03月 18日

EL34の聴き比べ その3

 EL34が1940年代後半にPHILIPS系列によって開発されたようですが、今日はその直系の真空管のMullardについてです。

Mullardは1922年に創立されたPHILIPS系の英国真空管メーカーだそうです。
MullardのEL34は、製造時期により、ふるい順にXf1からXf4まであり、私はXf2とXf4を所有しています。

 Xf1は1950年代の後半から英国ブラックバーン工場で製造された物で、小改良が行われているので、7種類ほどのタイプがあるようです。大量生産される前のものなので、オークションで見ることは、ほとんどありません。

Xf2                                    Xf4
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 Xf2は英国ブラックバーン工場とオランダのPHILIPS系の工場で作られた物で、Xf1の改良が進み、OEM生産が始まったタイプなので、オークションでも見かけます。
ゲッターリングは2本の支柱で支えられており、放熱板は長方形のプレートが折り曲げられています。プレートは片側4ヶ所のスポット溶接で、上のマイカは爪が10本、下のマイカは爪がありません。

 Xf3からはプレートが6孔カシメに変り、放熱板の下部が斜めに切り落とされております。しかし、この頃になると、製品のばらつきが多いようです。

 Xf4になると更に製品のばらつきが多いようですが、幸い私の持っているXf4は6本とも構造的な違いは、見当たりませんでした。

 ムラードの音は、いく分ゆったりした雰囲気で、彫り深くゴージャスな印象です。解像度重視の人にはむきませんが、ほどよくブレンドされた音はついつい音楽に引込まれてしまいます。決して、音がだんご状態ではありません。音像は広く、奥行感もありますが、音一つ一つが見えるというより、ブレンドされた音の粒が細かく滑らかと言ったら良いのでしょうか。Xf2の音とXf4の音は差は、あまり感じませんが、よりJazzにあっていると思ったのはXf2でした。低域が弾む感じがありましたが、個体差かもしれません。

もう少し、続きます。

by okamoto-arch | 2008-03-18 08:01 | オーディオ&音楽 | Comments(4)
Commented by トンビ at 2008-03-21 15:26 x
床の進行状況は?どうでしょうか????ブログを見ていると、床をそっちのけで・・・・・  床 →  電源ケーブル → ネットワーク → コンデンサー → 真空管  ????   誰が火をつけたのだと怒られそう???
Commented by okamoto-arch at 2008-03-21 21:10
トンビさん こんばんは
床の方はそろそろ、次の工程へ行かねばと思いつつ、音が良くなるとモチベーションが下がってしまいました。一気に良くなるとつまらないでしょう。
床工事の完成予定は年内とします。ダブルも年内に何とか。床工事が完成する頃に合せて、製作に入る予定です。
電源ケーブルも現在中途半端。FURUTECHもエージングが進み徐々に良くなっています。電源ケーブルの評価は焦っちゃ駄目ですね。
始めは良かったが徐々に悪くなるものもあります。不思議ですね。

最近はちょいと忙しく、まとまった時間が取れないので、じっくりシステムと向かい合う時間がありません。
小手先の調整を繰り返しているので、音が良くなるというより、音が変わると言った程度です。

また、時間を見つけて伺います。
Commented by jbl375jp at 2009-04-29 18:37
こんばんは。
1~3までジックリ読ませていただきました。

参考になります。
Commented by okamoto-arch at 2009-04-30 00:52
やっさん 本当は続きがあったのですが・・・・・・
別の書込みをしているうちに、話題の鮮度もなくなってしまい書込みしませんでした。
他の球は友人に借りた物だったので、既に記憶が曖昧。
なので、続きは期待しないでね!


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