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Studio Okamoto の 徒然日記

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2019年 03月 23日

やなさんクロック基盤

やなさんクロック基盤_d0138082_11472661.jpg
やなさんが作ったクロック基盤。
通常DACに使われる発信器XOより3~4桁も精度の良い恒温槽付水晶発振器OCXOをクロックとして使っています。
水晶を一定温度に温めるOCXOは、3.3V 1Aの電源が必要です。
電源投入後、安定動作までに10分ほどかかるようです。
そろそろ良いかな。マイコンの設定を内部クロックから外部クロックに変更しました。
やなさんクロック基盤_d0138082_03320298.jpg
液晶画面の2段目。出力クロックはPCM768KHz です。
液晶画面4段目の一番右の表示はシステムクロックです。E49Mとあるのは、49.152MHz の外部クロックを表しています。
さて、効果のほどは・・・・・
あれれ 少し音が硬いな。
クロックが安定していないのかな。



クロックの設定項目は他にもいろいろあります。
この辺りをきっちり設定しないとクロック基盤の性能が発揮されないようです。
DAC-CLOCK Gear MCLK=Auto
DAC-Sync Mode Sync Mode
DAC-Clock Select BCLKxn

上記の3項目を変更して、改めて試聴します。
おっと、良いですね。硬さが無くなりました。
でも、思ったほどの効果がありません。
このまま、一晩連続再生を続けます。
  
  
  
  
  
  
  
  
翌日、アンプに火を入れ1分ほど待って、ボリュームを上げました。
パワーアンプはまだまだの状態ですが、昨日より良いようです。
何が良いって

低域が明確になっているようです。カチっと締まっているという感じでなく、不純物が取り除かれて、明瞭になっているように感じます。
ボーカルもよいな。何がとは、明確に答えられないけど
尺八やバイオリンも音数が増えている。そして中高域の耳障りが良くなっています。
音鬼座を聞くと、大太鼓の響きが明瞭になり漠然とした大太鼓の大きさが、明確に感じられるようになりました。

試聴を進めていくと、どの曲を聴いてもよくなっているのが実感できます。
何が良くなっているのだろうか?
以前より悪くなっている部分が見受けられません。
いろんなところが少しづつ良くなっているようです。
しかし、再生される音は、少し良いという程度の変化ではありません。
インスタントのカツオだしと鰹節からとっただしの差と言えばよいのでしょうか。
どちらも、カツオの風味や旨味が感じられるけど、鰹節からとった出汁は、上品でわざとらしさがありません。
要するに本物なんです。

デジタル再生において上質なクロックが、いかに大事であるかを感じることが出来ました。
以前STUDER A730を使っていた時に、ESOTERICのクロックジェネレータG-03X(リンク先の6月5日7日8日) を外部クロックとして使っていましたが、その時よりも上質なクロックの効果が感じられます。
G-03Xを使い始めたのは2007年でした。そのころのシステムでは、クロックジェネレーターの良さを発揮する能力がなかったのか
それとも、やなさんのクロック基盤が優秀なのか
どちらにしても、上質クロックはデジタル再生において重要だということを改めて感じました。

やなさん 貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

しばらく、外部クロックの話が続きます。
次回は、やなさん製作のクロックジェネレーターです。
ご期待ください!


追伸
「OCXOは電源投入後、安定動作までに10分ほどかかるようです。」と書きましたが、恒温槽を温めるのに10分ほどかかりクロックが安定するまでに数日かかるようです。
違いが聞き分けられて、良かった。ほっ~



by okamoto-arch | 2019-03-23 04:45 | オーディオ&音楽 | Comments(0)


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