Studio Okamoto の 徒然日記

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2017年 09月 25日 ( 1 )


2017年 09月 25日

Carl Zeiss FLEKTOGON20mm/F2.8分解組み立て

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あちゃ~。やってもうた。
FLEKTOGON20mm/2.8の絞りが、8以降閉じなくなってしまい、後ろ玉を外して、綿棒で軽く絞りの掃除をしました。
そして絞りを動かすと、以前よりさらに絞り羽の動きが変です。
そして、綿棒で絞り羽を触ると、ぱらりと絞り羽が外れてしまいました。
何じゃこれ! と声を出したかどうかは記憶にないが、とにかく焦ってしまった。
よく見ると、小さなバネが外れていました。これが原因かどうかはわかりませんが・・・・
とりあえず、現状を記録に残して、この状態で絞りを復旧することが出来ないか検討したが、どう考えても無理です。
外れたモノは、元に戻せるだろうなって言われるかもしれないけど、精密機械は組み立て手順というものがあり、手順以外の方法では組み立てが出来ないことがあります。
無理をすれば、絞り羽を変形させる恐れがあります。

仕方なく、レンズの分解をする事にしました。
以前、ヘリコイドの修理にレンズの一部分分解したので、分解方法はおおよそわかっていましたが、記録を取りながら小一時間ほどで作業が終了しました。

絞りの不調原因を探りましたが、原因が特定できません。
絞りバネに、油かゴミが付着していたのかもしれません。
絞りや、その他のパーツも、洗浄液やアルコールでクリーニングしました。

FLEKTOGON20mm/2.8の分解組み立てについて、検索しましたが、組み立て手順の手がかりが見つかりません。
おおよそは、わかっているけど、やはり何か資料があると色々助かります。

YuotubeでFLEKTOGON2.4/35の分解組み立て動画発見
構造が似ているようです。ラッキー(*^_^*)
ジャンゴ ライハルトの音楽も軽快でとても参考になりました。感謝!



1)まずは、レンズケースに絞り羽を均等に置いていきます。
あまり、神経質になる必要はありませんが、正確に並べて方が、次の作業が簡単です。
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2)次に鉄製のプレートを載せて、絞り羽のぽっちを周囲の溝に入れて行きます。
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3)次に一回り小さなリング載せて、絞り羽の内側のぽっちをリングの穴に入れてて行きます。
外側のリングを固定して、内側のリングが動くことにより、絞り羽が開いたり閉じたりします。
外側のリングに楕円の切り欠きがありますが、その切り欠きに内側のリングの爪が重なるように向きを合わせる必要があります。
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また、楕円の切り欠きとレンズケースの位置関係は下の写真の位置としなければなりません。
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4)次のパーツを取り付ける前に、絞り羽を制御するスプリングを、プラスチックのパーツ裏面にゴムボンドで固定します。
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次にレンズケースに写真のようにセットします。
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ここらで、絞り羽が動く仕組みを確認します。
一番外の大きなリングが、絞りリングと赤丸に取り付ける長い爪を介して、直結します。
このリングのカムの部分がポイントとなりそうです。
水色で囲まれた三角のパーツは、AFの時に絞りを開放するパーツです。
なので、カムとは関係ないかもしれません。
絞り羽を動かす小さなリングの長い爪を制御するようです。
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この時点で、三角のパーツを取り付けます。
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5)プラスチックのカムリングを落とし込み、続けて金属のリングをレンズケースにねじ込みます。
この金属リングは、絞り羽の外側のぽっちが取り付けられているリングを固定し、カムリングの浮き上がりを押える働きがあります。
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金属リングをしっかり締め付ける前に、下の写真の赤丸で囲まれた絞りはねの外側のリングのマルい穴を回転させて絞り羽の開閉量を調整します。
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調整が終わった時点で、次回分解した時の目印にマーキングしました。
そして金属リングをしっかり締め付けます。
絞りリングと直結するL型の足をカムリングに固定します。

おっと、バネの取り付けタイミングを書き忘れました。
カムリングをセットする前が良いと思います。

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後ろ玉レンズ群をレンズケースに取り付けて、レンズ前部分と固定します。
レンズ前部分の切り欠きとレンズケースの向きは写真の通りです。180度回転させると、レンズ後ろ部分が固定できなくなります。
そして後ろの絞りリングをセットします。


6)次に前玉の取り付けとピント位置の調整です。
Aのリングを緩めることによりBのリングが回転します。
Bリングの位置によって、ピント位置が変わります。
ピントのメモリを無限大として、一旦Bリングを最も望遠側(出っ張らない)とします。そして前玉を全面からねじ込みます。
FLEKTOGONの最小撮影距離は19cmなので、被写体から19cmでピントが合うようにし、その後無限大でもピントが合うようにBリングの位置を微調整します。
何度か、試行錯誤して、ちょうど良い場所を探します。
そのたびに、前玉を外して、Aリングを緩めBリングの位置を替え、Aリングを締め前玉をねじ込みます。
このレンズの場合、おおよそ80度ほど戻した位置にBリングを固定しました。
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7)調整が終わったら、最後にFLEKTOGONの銘板をゴムのレンズ回しを使って、ねじ込みます。
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FLEKTOGON20mm/F2.8構造的に6)のBリングは緩みやすくピントがずれることが多いようです。
その際は6)の作業だけで調整が出来ます。
もともと、FLEKTOGON20mm/F2.8は絞りを4ピント位置を4m程にすれば、ほとんどピントが合ってしまいます。
室内や近距離での撮影以外は、さほどピントを気にしなくてもよいレンズです。

これは、私の覚え書きです。
正式な手順とは異なると思いますので、この書き込みをみて、分解組み立てをされる場合は、自己責任でお願いします。

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by okamoto-arch | 2017-09-25 08:20 | もろもろ | Comments(0)