ES3098PROは、一個に8チャンネル、しかもチャンネルあたり4個のDACが内蔵されているので、片チャンネル32パラで駆動しています。
そのため、出力も大きく、電流も多く流れるモンスターDACです。
AK4497EQも素晴らしいDACチップですが、ES9038PROは、さらに性能が高いと言われています。
でもDACチップの性能が良いからと行って音が良いとは限りません。
I/V変換は、いつも使っている真空管ハイブリッドI/V変換アンプでは、DACの出力が大きいために音が歪む可能性が高いので、
ルンダール1538XLトランスを使います。
入力部の構成は、ラズパイ(PCM出力)→やなさんDAI基盤→AK4137P2D(DSD512に変換)→ES9083DM DAC→ルンダール1538XL→プリです。
どんな音か楽しみです。
あれ、普通の良い音です。
期待し過ぎたのかな。^^;
しかし、20分ほど経った頃に、端正な音で情報漏れのない正確な音だということに気付きました。
今まで、埋もれていた音に、時々ハッとします。
徐々に音量を上げると、このDACの良さが確認できます。
聴けば聴くほど新しい発見があります。
端正な描写だけれど力強く、音の抜けが良くて空間描写が自然です。
ES9018S DMの帯域を広げ、力強さと躍動感が加わり、S/Nが良くなったような音です。
音量を上げても、音が崩れません。
特に解像度が高いとは感じませんが、しかし、女声コーラスの人数が多くなったように感じます。
もっといろんな音楽を聴かないと、このDACの能力を知ることができませが、現状でシステム全体のパフォーマンスが1ランク上がったように感じます。
今、使っているAK4497DMも素晴らしく、これ以上のDACが有るのだろうかと思っていましたが・・・・・・
有りましたね。
AK4497 DM と単純比較はできませっんが、我が家の環境ではES3098DM DACの方が好みの音です。
とある人曰く
DACはカートリッジみたいなものですが、高性能化されていくと、個性が無くなっていくような気がしています。
特にESS社は色付けをしない方向に最初から向かっています。
AKM社は、最初は機能や性能アップをやっていて、ここ数年は音の色付けに向かったようです。
どちらのアプローチも正しいと思います。
ES9038PROは高性能化によって、他のDACチップにない突き抜けた無個性という個性が生まれたように感じられます。
一人でも多くの人が、やなさんのES9038DM DACを聞かれるといいなって思います。
やなさん 毎度、素晴らしい製品の開発ご苦労様です。
近日中に、発売になると思います。