調整を続けてきたSHUREのM64改1号機も概ね満足出来る音になりました。
ここいらで、一旦整理改造の成果を整理しておきます。
オークションで落札した状態・100Vで試聴
元気いっぱいの音で明るい音調。中高域よりにエネルギーバランスがシフトしている感じ。
60年代のJazzを聞くとなかなか良い感じである。
しかし、編成が大きくなると、奥行きかんの不足しているのが気になる。
オークションで落札した状態・安定化電源で試聴
M64はDC INがあり、安定化電源を使って30VのDCを使ってみる。
解像度が格段にあがり、各音の見通しがよくなる。
是非、M64は安定化電源で使ってほしい。
安定化電源はオークションで5,000円前後で入手出来ます。ノイズの少ないトランスがお薦めです。
M64は02mAほどしか電流が流れませんので、大容量のものは不要です。
でもでも、ここから先が問題。
解像度が上がると、各楽器一音一音のリアリティーが欲しくなります。
それと同時に、少し腰高なバランスを改善したい。
色々試した結果カップリングコンデンサ(C2・3)と出口前のコンデンサ(C14・15)が音に大きく影響する事がわかりました。
カップリングコンデンサは容量の違いも含めて20本以上は試したでしょうか
2本のコンデンサを交換した音
最終的にカップリングコンデンサは、オリジナルの4.7μFから3.3μFへ変更。出力手前の4.7μの電解コンデンサは10μFのフィルムコンデンサへ変更。
フィルムコンデンサは共にJentzen Audio のCrossCapです。
カップリングコンデンサは高域特性の改善のため小容量のコンデンサとパラっています。
この2つのコンデンサを変えると、中低域が安定し、艶のある音になります。
また、音数も増えたような印象です。
しかし、問題も。
コンデンサが大き過ぎるので、M64の筐体には入りません。^_^;
10μFのコンデンサだけ、別のフィルムコンを探してみます。
タンタルの10μFなら問題ないのですが・・・・・・
一度この音を聞くタンタルには戻れません。
どうしようか
電源フィルター回路変更
オリジナルは250μFの電解コンデンサ2本と1.8kの抵抗1本のフィルター回路を
330μF3本と1.8kΩと0.5kΩ(1k2本のパラ)に変更
こちらも何通りか試しましたが、これが一番良かったです。
大きな電解コンデンサは音に癖が出て良くありませんでした。
価格は4倍もしたのに・・・・・^_^;
オリジナル回路に比べて、音の立ち上がりが早く音色もナチュラルな印象です。
パーツ代金は500円くらいなので、お薦めです。
この状態で、ソフトンの
Model 4と聴き比べです。
このフォノイコは価格の割には良い音がするフォノイコです。
両者を比較すると
ボリューム M4の増幅率は高く、使いやすいです。
ノイズ 互角
解像度 互角
低域 立ち上がりが早く、明瞭なM64 量感が多いM4
低域の質感はM64の方が好ましいような気がします。
中高域 ほぼ互角 以前はM64が完敗だった部分
低域の改善も影響していると思う。
我が家の環境では若干M64がリードかな。